仙台医療センタートップページ >> 病院指標

独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター 交通・アクセス

平成29年度 国立病院機構仙台医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 1,497 386 575 957 1,158 1,257 2,604 2,507 1,658 259
 当院は救命救急センターを有する総合病院で、地域医療支援病院です。地域の中核施設として各科ともに安全かつ質の高い医療を幅広い年齢層に提供しています。多くの医療機関と同様に60歳以上の患者さんの占める割合は約55%と半数を超えていますが、その割合はまだ少なく、今後増加するものと思われます。
 若年層が多いのは救命救急センターでの外傷をはじめとする外因性疾患、母子医療センターの産婦人科系疾患を地域の基幹施設として治療していることによると思われます。
また、幼小児に関してはNICUを有し新生児疾患に対応する小児科、地域の医療機関より手術目的に多くの患者を紹介される小児眼科疾患などが影響し、多くの患者数となっています。
 年毎のデータを比較すると高齢の患者さんが増加しており、地域の需要に対応していきます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x110 2型糖尿病(副傷病あり・末梢循環不全なし・糖尿病性ケトアシドーシスを除く) の治療 35 13.20 15.87 0.00% 64.63 糖尿病
100070xx99x100 2型糖尿病(副傷病なし・末梢循環不全なし・糖尿病性ケトアシドーシスを除く)の治療 33 12.82 14.27 0.00% 65.21 糖尿病
100071xx99x110 2型糖尿病(副傷病あり・末梢循環不全あり・糖尿病性ケトアシドーシスを除く)の治療 31 13.65 15.63 0.00% 60.16 糖尿病
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症の治療 28 19.18 12.34 10.71% 77.50
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患の治療 25 19.12 17.16 20.00% 69.44
保険診療の分類が細分化されているため1?3位まですべて「2型糖尿病の治療」となっています。「2型糖尿病の治療」とは、いわゆる糖尿病教育入院のことです。 近隣医療機関からの紹介及び当院外科系診療科からの術前血糖コントロール依頼など、様々なパターンがあります。主にクリティカルパスを用いた2週間の入院プログラムで診療しています。
 また、数値には表れませんが、当院は三次救急病院でもあることから、「低血糖昏睡」を多数診療しています。しかしながら、低血糖昏睡の診療は1?2日で、その後、治療内容の見直し等、糖尿病教育入院に移行する例も多く、最も医療資源を投入したという病名としては「2型糖尿病」に含まれているケースが多いです。

 3位、4位は総合診療科の実績です。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫の化学療法(リツキシマブ) 102 12.32 16.48 1.96% 68.02
130010xx97x2xx 急性白血病の化学療法(その他) 64 35.36 40.97 1.56% 57.92
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群の化学療法(アザシチジン) 52 11.60 21.28 0.00% 74.56
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫の化学療法(ベンダムスチン塩酸塩、ボルテゾミブ) 41 9.63 13.89 0.00% 73.93
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫の化学療法(リツキシマブ+輸血) 40 36.28 33.42 5.00% 63.70
 当血液内科には、毎年約100名の悪性リンパ腫が入院治療を受けている。約2/3がB細胞性リンパ腫で、リツキシマブが有効なCD20を発現しており、初発あるいは再発例でもリツキシマブ併用化学療法がおこなわれることが多い。原則、初回治療は入院治療としている。
 年間の初診急性白血病は約50例でその約80%は急性骨髄性白血病であり、多くは標準療法のアントラサイクリン系薬剤/シトシンアラビノシドを用いた寛解導入療法がおこなわれる。
 骨髄異形成症候群は前白血病状態であり、進行期となると造血幹細胞移植以外で予後改善効果が期待できるアザシチジン療法が多数行われた。通常、7日間連続投与のため、入院で行うことが多くなっている。多発性骨髄腫の入院も多いが、新規治療薬の導入が多く、初回および再発時の治療法も多様化しているため、診断群分類上、細分化されている。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110050xx97x00x 後腹膜がん(腹膜含む)の治療 15 6 12.44 0.00% 66.87
060035xx97x50x 結腸がん(虫垂を含む)の治療、化学療法 - - 10.45 - -
060010xx99x40x 食道がん(頸部を含む)の化学療法 - - 9.69 - -
070040xx99x2xx 骨がん(脊椎を除く)の放射線療法 - - 23.73 - -
060010xx99x31x 食道がん(頸部を含む)の化学療法、放射線療法 - - 41.95 - -
 平成29年度はがん性腹膜炎による腸閉塞(イレウス)や腹水貯留のための入院が多く、1位になったと考えられます。
 また結腸癌の化学療法は現在はほとんど外来で行っていますが、病院から遠距離に在住した患者さんあるいは、がんの合併症で入院した患者さんが合併症の治癒した後に化学療法後退院のケースがあったと考えられます。その他、腎毒性で厳密な輸液管理が必要なシスプラチンの必要な患者さん、また長期通院治療の必要な放射線治療併用の患者さんが入院治療を行ったと考えられます。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010130xx99x4xx 重症筋無力症の治療(ガンマグロブリン) 42 23.62 19.29 0.00% 57.64
010060x2990401 脳梗塞の治療(エダラボン) 41 19.10 16.38 29.27% 64.46
010230xx99x20x てんかんの検査 36 14.06 6.32 8.33% 58.94
010080xx99x00x 脳脊髄の感染を伴う炎症の治療 31 21.10 9.99 3.23% 39.68
010160xx99x10x パーキンソン病の治療 25 14.60 20.55 4.00% 73.08
 脳神経内科では、脳、脊髄、筋、末梢神経の疾患を適切に診断し、治療を行っております。重症筋無力症は、比較的稀な神経難病ですが、全国有数の患者さんの診療にあたっております。最近は、新薬の開発が相次いでおり、それらの治療薬を駆使して、単に生命予後を改善させるだけでなく、患者さんの生活の質をできるだけ保てるよう配慮して治療しております。治験なども行っており、業績は国際学会誌などにも公表しております。
 脳梗塞に関しては、当院は仙台医療圏の3次救急の拠点的病院として、最新の治療を脳神経外科と連携し提供しております。超急性期治療としてのtPAや血管内治療は、脳神経外科と合わせると、全国有数の患者数であり、脳神経内科に入院した全ての脳梗塞患者さんの治療方針は、脳神経外科と協議のうえ、最良の治療方針を決定しております。また急性期からリハビリを行い、急性期を脱した段階でさらにリハビリが必要な場合は早期に転院し、回復期のリハビリ病院に移行しております。また、学会などでも積極的に発表し、脳神経外科とともに治験なども積極的に取り組んでおります。
 てんかんに関しても救急病院として多数の患者さんの診療にあたっております。単に発作を止めるだけでなく、脳画像検査や脳波、髄液検査などで原因を究明し、適切な治療を行っております。近年、新規抗てんかん薬が増えてきており、患者さんにあった最良の治療を選択するように努めております。また、同様に救急病院として、髄膜炎や脳炎など、脳脊髄の感染症も多数の患者さんの診療にあたっております。重症例が多く搬送されてきますが、エビデンスに基づく最新の治療と、豊富な経験により、機能予後、生命予後を改善するよう努力しております。その結果は学会などでも発表しております。
 パーキンソン病はその類縁疾患との鑑別のために詳細な診察はもちろん、脳MRI、ドーパミントランスポーター(DAT)スキャン、MIBG心筋シンチ、脳血流シンチなどを駆使して適切な診断に努めています。また、最近の治験などにも取り組んでいるほか、難治例に関しては国立西多賀病院などとも連携して、最新の治療を導入しています。
 当院は脳神経外科とあわせた神経疾患の患者数が全国でも有数の規模であり、かつ診断や治療が困難な症例も多数経験します。これらの患者さんに対して、最新の知見に基づき適切な診断、治療を提供できるよう追求しております。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺がんの化学療法(その他) 97 8.33 11.99 0.00% 68.72 肺癌化学療法
040040xx9905xx 肺がんの化学療法(カルボプラチン+パクリタキセル) 42 15.93 18.99 0.00% 66.14 肺癌化学療法
040040xx9910xx 肺がんの検査 31 3.23 3.59 0.00% 64.32 CTガイド下肺生検
気管支ファイバー検査
040110xxxxx0xx 間質性肺炎の治療 24 28.58 19.65 0.00% 74.13
040040xx9908xx 肺がんの化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物) 22 10.86 11.75 0.00% 75.27 肺癌化学療法
 呼吸器内科の最も多い疾患は肺癌になります。中でも種々の抗がん剤による化学療法が主体で、そのほか放射線との併用療法、放射線のみの治療も行っております。肺癌以外では、肺炎および呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患が多いです。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管がんの治療 86 18.42 11.44 0.00% 71.86 肝動脈塞栓術
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎の治療(限局性腹腔膿瘍手術等) 63 15.30 10.61 7.94% 74.71 胆管結石・胆管炎(内視鏡)
060020xx99x00x 胃がんの検査 55 8.20 11.11 0.00% 72.15
060020xx04x0xx 胃がんの内視鏡的治療 51 8.67 8.73 0.00% 73.67 胃内視鏡的治療
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患の治療 42 10.24 7.87 2.38% 59.64
 肝臓がんでは肝硬変など様々な肝疾患を合併することが多く、肝臓の状態に合わせ最適な治療法を選択する必要があります。主な治療法としては、カテーテルを使って肝臓がんへの血流を遮断する選択的動脈化学塞栓術や、がんを高周波で焼くラジオ波焼灼術などがあります。
 胆管結石や胆管炎は高齢者に多く、近年増加している疾患です。当科では内視鏡を使って、十二指腸にある胆管の開口部(十二指腸乳頭)から、詰まっている結石や膿みを取り除く治療を行っています。
 胃がんは進行状態により治療法が異なります。当科では、胃がんの状態を詳しく調べ最適な治療方針を決めるため、入院のうえ短期間で超音波内視鏡検査など必要な検査を行っています。また、検査の結果、内視鏡治療の適応となる場合には、身体への負担が少ない内視鏡的粘膜下層剥離術が選択されています。
 大腸憩室は加齢により増加すると言われ、時に出血や細菌感染(憩室炎)を引き起こすことがあります。出血の多くは自然に止血しますが、出血の状態により内視鏡的消化管止血術やカテーテルを使った血管塞栓術が行われることがあります。一方、憩室炎では抗菌薬による治療が行われます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患の心臓カテーテル検査 122 4.64 3.03 0.00% 65.71 心臓カテーテル検査(橈骨動脈用)
心臓カテーテル検査(大腿動脈用)
心臓カテーテル検査(橈骨動脈&大腿静脈用)
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈の心臓カテーテル治療 78 5.87 5.30 0.00% 62.78 アブレーション治療
050210xx97000x 徐脈性不整脈の治療(ペースメーカー移植術等) 49 16.04 11.21 6.12% 79.67 ペースメーカー植込み術
ペースメーカー電池交換術
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患の治療(経皮的冠動脈形成術等) 40 9.15 4.62 0.00% 66.50 経皮的冠動脈形成術(大腿動脈用)
050070xx99000x 頻脈性不整脈の治療 30 11.47 7.71 0.00% 72.97
 心臓疾患の診断と治療のため心臓カテーテル検査は中心的な役割を果たします。予定された検査と治療であれば、その在院日数は最短になります。しかし、病状が重症であればあるほど入院期間は長くなります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、下気道感染症の治療 201 5.96 5.94 0.00% 1.53 肺炎
細気管支炎
140010x199x00x 低出生体重児の治療 110 5.72 6.18 0.91% 0.00
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎の治療 77 4.69 5.50 0.00% 3.69 急性胃腸炎
0400801199x00x 肺炎の治療 74 6.11 5.70 0.00% 4.69 肺炎
040100xxxxx00x 喘息の治療 71 6.07 6.32 0.00% 3.32 気管支喘息
 小児科では、急性気管支炎や肺炎など下気道疾患の入院が多くなっています。その中には肺炎球菌、マイコプラズマ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザなどの代表的病原体による肺炎が含まれています。また、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルス性胃腸炎で脱水症や低血糖症、けいれん、腸重積症などを伴った患児も多く入院しています。
 新生児科では在胎30週以降、出生体重1,000g以降の低出生体重児を幅広く受け入れており、入院患者数も多く、当院小児科診療の特徴の一つになっています。
 さらに、当科ではアレルギー専門医がおり、外来に喘息患者も数多くいることから、喘息の入院も多くなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎の治療(腹腔鏡下胆嚢摘出術等) 73 7.59 7.40 0.00% 59.38 腹腔鏡下胆摘術
060150xx03xxxx 虫垂炎の治療(虫垂切除術) 36 6.00 5.56 2.78% 37.00 虫垂切除(腹膜炎あり)
虫垂切除(腹膜炎なし)
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)の治療(腹腔鏡下胆嚢摘出術等) 34 6.59 6.64 0.00% 59.29 腹腔鏡下胆摘術
060035xx01000x 結腸がん(虫垂を含む)の治療(結腸切除術等) 32 17.94 15.61 0.00% 68.56 腹腔鏡下大腸切除(ストーマなし)
開腹大腸切除(ストーマなし)
大腸切除(ストーマあり)
060020xx02x0xx 胃がんの治療(腹腔鏡下胃悪性腫瘍切除術等) 31 19.45 17.27 0.00% 68.26 腹腔鏡下幽門側胃切除
 DPCコード別による症例数の分類では上位1位に胆嚢炎、3位に胆嚢結石症がランクインしており、ここ数年の傾向と変わりありません。当科では、胆石胆嚢炎に対して最新の”東京ガイドライン”に沿った治療を進めており、そのために早期の(腹腔鏡下)胆嚢摘出術を積極的に行っていることがこのデータに表れているものと思われます。
 2位に虫垂炎が入ったのは、開業医の先生方からの虫垂炎(疑いも含む)症例を積極的に受け入れているためでしょう。
 4位に結腸癌、5位に胃癌がランクインしておりますが、消化器疾患の中でもこれらの悪性疾患の患者数が増えてきていることが理由として挙げられるでしょう。
 何れの癌種に対しても、当科ではガイドラインに準じた適切な治療法を実施しております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳がんの治療(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)等) 43 7.88 6.37 0.00% 56.70 乳癌手術(リンパ節生検)
090010xx02x0xx 乳がんの治療(単純乳房切除術(乳腺全摘術)等) 38 10.18 10.15 0.00% 57.58 乳癌手術(リンパ節生検)
090010xx01x0xx 乳がんの治療(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)等) 29 17.83 11.45 0.00% 58.86 乳癌手術(リンパ節郭清)
090010xx05xxxx 乳がんの治療(組織拡張器による再建手術等) 14 9.07 8.02 0.00% 52.43 乳房再建術
090010xx01x3xx 乳がんの治療(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)等+化学療法) - - 17.58 - - 乳癌手術(リンパ節郭清)
 当科では乳癌を中心に診療を行っています。手術に関しては、乳房を極力温存するのが基本ですが、乳房全摘が必要な場合は、なるべく同時に乳房再建を行うことにしています。入院期間は腋窩リンパ節郭清を行わなければ術後1週間、行えば術後2週間です。
 また、化学療法に関しては、脱毛対策に力を入れており、美容専門家も含むチームで患者支援を行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折の治療(人工骨頭挿入術等) 54 22.06 27.09 87.04% 76.93
070341xx020xxx 頚部脊柱管狭窄(脊椎症を含む)の治療(椎弓切除術等) 46 28.87 22.08 30.43% 68.87
070343xx97x1xx 腰部脊柱管狭窄(脊椎症を含む)の治療(椎弓切除術等) 44 24.02 20.84 6.82% 71.45
160990xx97x0xx 多部位外傷の治療 27 25.89 18.54 29.63% 44.41
070350xx97xxxx 椎間板変性、ヘルニアの治療(椎間板摘出術等) 27 24.48 16.53 18.52% 56.48
 大腿骨近位部骨折の治療においては、早期手術による早期離床・リハビリ開始が機能回復のみならず生命予後も改善します。当科では、麻酔科、内科、手術室の協力のもと、入院後48時間以内の手術を目指して診療しています。術後はリハビリの専門施設で十分なリハビリを受けていただけるように努めています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む)の治療(鼻骨骨折整復固定術等) 13 4.31 5.60 0.00% 33.38
160780xx97xx0x 手関節周辺骨折脱臼の治療 12 3.92 4.17 0.00% 43.67
071030xx97xxxx その他の筋骨格系・結合組織疾患の治療 11 22.18 20.20 0.00% 51.09
160640xx97xxxx 外傷性切断の治療 - - 11.45 - -
140190xx97xxxx 小耳症・耳介異常・外耳道閉鎖の治療 - - 12.78 - -
 当院は宮城県内有数の救命救急センターを有し、積極的に外傷診療に当たっております。救急科、脳神経外科、外科、整形外科、麻酔科、歯科口腔外科そして当科によるチーム医療により、より高度な多発外傷の治療が可能です。
 形成外科は顔面外傷とりわけ顔面骨骨折の手術を担当しており、宮城県内でも最も多い症例数です。また、手外科分野においては整形外科ではなく当科が担当しており、外傷や変性疾患など多岐に扱っております。特に手足の先天異常は東北大学病院より当院に移管され、力を入れて診療しており、東北一の症例数です。耳の先天異常、特に小耳症治療においても東北で最も多い症例数です。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤の検査 199 3.02 3.14 0.00% 61.65 脳血管撮影検査(1泊用)
脳血管撮影検査(2泊用)
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫の治療 66 25.68 19.10 54.55% 62.03 脳出血
010030xx03x00x 未破裂脳動脈瘤の治療(脳血管内手術) 63 13.17 9.95 1.59% 58.30 動脈瘤内塞栓術
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷の治療(その他の手術) 56 10.79 9.68 14.29% 71.38
010010xx01x00x 脳腫瘍の治療(頭蓋内腫瘍摘出術等) 55 25.13 21.61 21.82% 59.80
 当院は脳卒中センター、救命救急センターを有しており神経救急、外傷救急を多く治療する基幹施設となっています。脳神経外科では、脳血管障害、頭部・脊椎外傷などの急性期治療の他に、開設以来、多くの脳腫瘍の集学的治療を行っています。脳神経外科の患者数では脳動脈瘤に対する検査のための入院が最も多く、この大部分はコイル塞栓術などの血管内手術前後の経過を見るための入院です。当科では脳動脈瘤の治療は血管内治療を第一選択としています。症例により治療法を吟味し、開頭手術、血管内手術を選択しています。非外傷性頭蓋内血腫の治療(主に脳内血腫)、未破裂脳動脈瘤の治療(脳血管内手術)の順となっています。
 その他、救命救急センターを有する当院の脳外科として積極的に救急患者を受け入れており、頭部外傷の症例を多く治療しています。また、県内全域より脳腫瘍の患者さんをご紹介いただき治療にあたっています。急性期の治療後、継続的なリハビリテーションの必要な患者さんは専門施設に転院し、治療を継続していただいています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺がんの治療(胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等) 99 12.75 12.35 1.01% 68.28 肺癌手術
040200xx01x00x 気胸の治療(胸腔鏡下肺切除術等) 39 6.69 10.04 0.00% 28.67 気胸手術
040040xx99040x 肺がんの化学療法(その他) 19 9.95 11.99 0.00% 69.11 肺癌化学療法
040200xx99x00x 気胸の治療 13 9.62 9.14 0.00% 53.62
040040xx9908xx 肺がんの化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物等) 13 6.08 11.75 0.00% 61.54 肺癌化学療法
 呼吸器外科で行っている手術のおよそ6割が肺癌の手術になります。入院期間は13日(術後10日)程度で他の病院に比べると、やや長めです。患者様の要望(疼痛や息切れなどの回復状況やご家族の都合)に応えた結果です。回復が早ければ、もちろん早期退院は可能です。
 また、当科で手術した患者様は最後まで責任を持って診させていただいておりますので、肺癌術後の追加治療(再発予防治療)や再発治療(抗癌剤治療や放射線治療)も行っております。入院での抗癌剤治療の多くは10日間程度の短期入院となっております。
 肺癌以外の手術症例としましては、縦隔腫瘍や胸壁腫瘍、肺良性腫瘍、気胸、膿胸などがあります。気胸手術は全例が胸腔鏡手術を行っており、術後3〜4日で退院となります。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む)の治療(ロス手術等) 10 36.60 23.93 0.00% 67.20 心臓手術
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患の治療(冠動脈形成術等) - - 23.29 - - 心臓手術
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤の治療(心臓カテーテル検査+大動脈瘤切除術等) - - 28.38 - - 心臓手術
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患の治療(動脈塞栓除去術等) - - 5.68 - -
050030xx0211xx 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む)の治療(冠動脈、大動脈バイパス移植術等+人工呼吸) - - 33.13 - - 心臓手術
平成29年度の手術総数(開心術、末梢血管)は43件であった。内、単独冠動脈バイパス術 14件、弁膜症 16件、末梢血管関連が10件であった。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣の治療(停留精巣固定術等) 12 2.08 3.26 0.00% 2.25 停留精巣
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニアの治療(臍ヘルニア手術等) - - 8.33 - - 臍ヘルニア
060150xx03xxxx 虫垂炎の治療(虫垂切除術等) - - 5.56 - - 急性虫垂炎
140170xx99xxxx 正中頸嚢胞・側頸嚢胞の治療 - - 4.63 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物の治療(皮膚、皮下腫瘍摘出術等) - - 4.14 - -
 小児外科の入院は鼠径ヘルニア、停留精巣、臍ヘルニアなど、生まれつきの病気の手術を受ける患者さんが大半です。その他、小児の虫垂炎手術の患者さんも小児外科に入院します。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚がん(黒色腫以外)の治療(皮膚悪性腫瘍切除術等) 32 10.50 8.50 0.00% 72.38
080020xxxxxxxx 帯状疱疹の治療 25 9.64 8.95 0.00% 68.08 帯状疱疹
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物の治療(皮膚、皮下腫瘍摘出術等) 18 3.61 4.14 0.00% 38.11
080011xx99xxxx 急性膿皮症の治療 13 8.00 11.73 0.00% 62.46 蜂窩織炎
丹毒
180060xx97xxxx その他の新生物の治療 - - 6.45 - -
 当科では、重症もしくは難治な皮膚疾患の患者さんに対して質の高い医療を提供しており、結果として入院を要する病気や手術が必要な疾患を主体に治療しています。皮膚疾患は皮膚腫瘍、熱傷や褥瘡などの外傷性皮膚疾患、皮膚や皮下の感染症、自己免疫水疱症、アトピー性皮膚炎や乾癬などの炎症性皮膚疾患等、多岐にわたりますが、入院患者さんで多いのは皮膚腫瘍と感染症です。
 皮膚腫瘍は良性の腫瘍と悪性の腫瘍があり、良性の皮膚腫瘍は患者さんの希望により手術で治療することもあり、一方悪性の皮膚腫瘍の場合は手術による治療が最も多いのですが、手術以外に抗がん剤や放射線治療も行うことが有ります。
 感染症ではウイルス性の感染症と細菌性の感染症があり、ウイルス性感染症では帯状疱疹が最も多く抗ウイルス剤での治療が主体となり、細菌性感染症は蜂窩織炎と丹毒が多く抗菌薬(抗生物質)での治療が主体となっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx01x0xx 前立腺がんの治療(腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術等(ダヴィンチ使用を含む)) 97 14.87 12.92 0.00% 66.42 前立腺全摘除術(補水・喘息なし)
110070xx02020x 膀胱がんの治療(経尿道的膀胱悪性腫瘍手術+化学療法) 63 8.49 7.64 1.59% 72.63 経尿道的膀胱がん手術(補水)
経尿道的膀胱がん手術(補水対象外)
110080xx99030x 前立腺がんの化学療法(ドセタキセル水和物) 44 8.52 14.81 0.00% 71.27
110080xx9905xx 前立腺がんの化学療法(カバジタキセル+アセトン付加物) 38 10.11 10.64 2.63% 65.61
110060xx99x20x 腎盂・尿管がんの化学療法 25 20.12 11.29 0.00% 71.04
 前立腺癌は男性がん罹患率の第一位となっており、多くの患者さんが発見されるようになってきました。治療に当たっては、PSA値、病理組織評価(グリソンスコア)、画像検査によって癌の進行具合や状態を把握し、患者さん個々に最適な医療を提供するようにしております。
 限局性前立腺癌に関しては、近年、患者さんへの負担が少なく、手術手技も洗練されているロボット支援下前立腺全摘術が最も多くなっております。従来の開腹手術に比べ回復も早く、紹介が増加しています。
 また、残念ながら転移のある状態であった場合には、従来のホルモン療法や抗癌剤(ドセタキセルやカバジタキセル)などを、患者さんやご家族と十分に相談の上、行っております。
 膀胱癌の経尿道的手術では再発を予防する目的で、化学療法を併用するようになりました。また、進行尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂尿管癌)の症例も多く、術前・術後の抗癌剤治療を行う症例もあります。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 既往帝王切開分娩後の帝王切開分娩 170 10.68 9.75 0.00% 33.98 帝王切開術
120170xx99x0xx 早産、切迫早産の治療 98 17.69 20.41 5.10% 32.14
120260xx01xxxx 分娩の異常による帝王切開分娩 72 8.82 9.67 0.00% 33.22 帝王切開術
120170xx01x0xx 早産、切迫早産による帝王切開分娩 24 33.54 31.42 4.17% 31.29 帝王切開術
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血の治療 20 11.50 12.08 20.00% 31.15
 入院患者数で最も多いのは帝王切開に関連したものです。帝王切開となる理由は様々ですが、以前に帝王切開で分娩した既往があるための帝王切開が最多であり、ついで分娩進行中に生じた胎児機能不全や分娩停止などの異常に対処するためとなっております。
 2番目は妊娠37週以前に子宮収縮や子宮口開大などがあり、早産しかかっている妊婦の妊娠期間延長のための入院となっております。
 当院は地域周産期センターとして認定されており、他院で分娩予定の方の治療のための母体搬送も引き受けております。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍の治療(子宮筋腫摘出術等) 83 9.42 9.91 0.00% 45.86 下剤内服薬
120100xx01xx0x 子宮内膜症の治療(子宮全摘術等) 63 6.98 7.70 0.00% 39.63 下剤水薬・内服薬
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍の治療(腹腔鏡による卵巣部分切除術(腟式を含む)) 50 6.80 6.37 0.00% 40.98
120140xxxxxxxx 流産の処置 41 2.34 2.43 0.00% 34.85 流産手術
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍の治療(開腹による卵巣部分切除術(腟式を含む)) 36 9.03 10.27 0.00% 46.58
 平成29年度の婦人科領域の当科で扱う疾患は、主として子宮、卵巣の良性疾患の治療や妊娠初期の流産の処置となっている。平均の在院日数、対象となる患者の平均年齢についても全国平均を鑑みて同水準といえる。また、現在これらの疾患については、腹腔鏡下手術も積極的に取り入れて治療を行っている。転院例はなく、当科に紹介、搬送された患者について治療を完結させている状況である。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く)の治療(斜視手術等) 86 4.07 3.28 0.00% 15.30 斜視
眼瞼下垂・斜視・内反症
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患の治療 33 3.00 3.32 0.00% 21.91 眼瞼下垂・内反症
眼瞼腫瘍
眼瞼下垂・斜視・内反症
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患の治療 14 4.50 2.85 7.14% 59.36 白内障
白内障(全身麻酔)
先天性白内障
020230xx97x0xx 眼瞼下垂の治療(眼瞼下垂症手術) 12 3.00 3.29 0.00% 63.08 眼瞼下垂・斜視・内反症
眼瞼下垂・内反症
020230xx97x1xx 眼瞼下垂の治療(眼瞼下垂症手術(全身麻酔)) - - 5.33 - - 眼瞼下垂・斜視・内反症
眼瞼下垂・内反症
 眼科では、斜視手術と眼瞼の手術の割合が多く、特に斜視の手術は東北地方では有数の手術数を誇っている。平成29年度の斜視手術件数は102件で約3/4が小児で、全身麻酔で施行され、高校生以上は局所麻酔の手術が多数を占め、大部分が外来での手術でした。眼瞼の手術では眼瞼内反症手術が多く、次いで眼瞼下垂症手術で、その他は眼瞼・眼窩腫瘍手術も行われている。当院では、特に小児の眼科疾患の治療に力を入れており、手術件数の約1/3が小児で占められています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎の治療 65 4.71 5.48 0.00% 35.78 扁桃炎(セフィローム)
扁桃炎(スルバシリン)
030390xx99xxxx 顔面神経障害の治療 44 10.16 9.45 0.00% 53.43 顔面神経麻痺
顔面神経麻痺(ハント症候群)
030428xxxxxxxx 突発性難聴の治療 42 7.26 9.18 0.00% 58.14 突発性難聴・急性感音性難聴
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎の治療(扁桃周囲膿瘍切開術等) 41 5.95 7.22 0.00% 36.12 扁桃炎(セフィローム)
扁桃炎(スルバシリン)
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍の治療(頸部悪性腫瘍手術等) 38 14.66 13.70 0.00% 67.55
 当院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍を多く扱っており、平均在院日数は4.71日です。顔面神経麻痺の平均在院日数は10.16日です。通常、高度顔面神経麻痺には7日間ステロイドの点滴を行い、8日目に退院となりますが、糖尿病がある場合には12日間の入院で血糖コントロールを行いながら治療します。
 突発性難聴の平均在院日数は7.26日です。糖尿病等の合併症のない方は5日程度ですが糖尿病がある場合にはステロイドを投与するため血糖コントロールの為入院期間が10日程度になります。
 扁桃周囲膿瘍等にて切開等の処置が必要な場合には、平均在院日数が5.95日になります。
 また、手術を要する頭頸部悪性腫瘍の在院日数は14.66日でした。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 130 18 12 16 - 39 1 7
大腸癌 42 30 79 39 - 54 1 7
乳癌 59 42 - - 17 27 1 7
肺癌 92 - 42 80 - 214 1 7
肝癌 22 12 - - 0 106 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 平成29年度の当院の5大癌のStageおよび再発分類では、肺癌が最も多く、特に再発症例がおよそ半分を占めました。続いて大腸癌のStage III, IVや再発症例、胃癌が続いています。胃癌は例年通り、内視鏡手術の可能なStage Iの患者さんが多かったと考えられます。乳癌、肝臓癌と続いていますが、特に肝臓癌で再発症例が多く、局所治療により長期で経過していることが考えられます。胃癌・大腸癌は人間ドックやがん検診での紹介患者が少なく、例年Stageの進んだ患者さんが多いのですが、平成29年度はそれほど多くないようです。また、肺癌は対がん協会からの比較的切除可能な患者さんの紹介が多いですが、平成29年度は進行症例が多いように考えます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 25 11.08 53.12
中等症 72 16.76 75.01
重症 24 18.08 79.96
超重症 15 21.47 74.67
不明 0 - -
患者数が最も多いのは中等症の患者さんです。重症度が高くなるに従い平均年齢も高くなり、平均在院日数も長くなります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 273 29.41 72.17 45.81%
その他 37 24.11 65.54 4.19%
 脳梗塞を中心とする閉塞性脳血管障害の分類です。その多くを脳卒中センターで脳神経外科と神経内科が担当しています。脳血管内手術や開頭手術などは脳神経外科が担当しています。163$(脳梗塞)に分類される症例の多くは3日以内の急性期脳梗塞であり全体の70%を占めています。平均入院期間は約29.4日間で治療とリハビリテーションを行い半数以上の方が自宅もしくは施設に帰られ、その他の方は継続的なリハビリのため専門病院に転院されています。救急搬送症例に対して24時間体制で薬物療法、血管内手術、観血的手術を適切に提供しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6112 抗悪性腫瘍剤動・静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 21 5.81 14.29 0.00% 61.81
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 17 0.29 6.53 5.88% 66.53
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 11 15.73 23.00 18.18% 62.91
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
 手術の必要であった患者さんは抗悪性腫瘍薬動静脈持続注入植込型カテーテル、中心静脈注射用植込型カテーテルの設置のための入院が多く、前者は入院での化学療法を1回行って安全を確かめた上での退院、後者は経口摂取不能なために在宅中心静脈栄養法等の退院調整などを行っての退院で在院日数が延びていると考えられます。特に後者は転院率が18%であり、化学療法を中止しての在宅緩和、緩和ケアへの転院と考えられます。また腹水濾過濃縮再静注法(CART)の入院は適応の複数名の患者さんが複数回入院したことが原因と考えられます。その他、悪性胆管狭窄による胆管ステント留置、上部消化管狭窄に対する胃瘻造などが多いと考えられます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 349 1.16 3.04 0.00% 66.44 大腸ポリープ手術(内視鏡・3日間用)
大腸ポリープ手術(内視鏡・4日間用)
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 選択的動脈化学塞栓術 81 2.42 15.10 0.00% 72.37 肝動脈塞栓術
K654 内視鏡的消化管止血術 69 0.42 13.94 8.70% 68.72
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 52 1.44 6.85 1.92% 73.52 胃内視鏡的治療
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 43 6.93 16.84 4.65% 76.23
 消化器内科では内視鏡やカテーテルを使った手術が行われています。件数では、大腸のポリープや早期大腸がんなど、大腸の腫瘍に対する粘膜切除術が最も多くなっています。また、胃や十二指腸がんでも大腸と同様、早期がんに対して内視鏡治療が行われています。最近では粘膜下層剥離術が主流になっています。
 選択的動脈化学塞栓術はカテーテルを使った肝臓がんの治療です。足の付け根の血管(大腿動脈)からカテーテルを挿入して肝臓まで進め、がんのすぐ手前から抗がん剤を流し込み、さらに血管を塞いでがんに酸素や栄養などが届かなくする治療です。
 消化管出血に対する内視鏡的消化管止血術も増加しています。多くは内視鏡を使って止血しますが、太い動脈からの出血で止血が困難な場合には、放射線科と協働してカテーテルを用いた血管塞栓術により止血を行なうことがあります。
 内視鏡的胆道ステント留置術とは、胆管が閉塞して黄疸になった場合にステントと呼ばれるチューブを通して、胆汁が流れるようにする治療です。ステントには金属製のものと樹脂製のものとがあり、病態に応じて使い分けされています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 51 1.25 2.71 0.00% 64.65 アブレーション治療
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 50 5.66 11.88 18.00% 79.16 ペースメーカー植込み術
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 43 6.91 12.02 0.00% 66.26 経皮的冠動脈形成術(大腿動脈用)
経皮的冠動脈形成術(橈骨動脈用)
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 29 4.55 4.17 3.45% 60.14 アブレーション治療
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 15 0.00 24.87 0.00% 67.53 経皮的冠動脈形成術(大腿動脈用)
 上記5つは循環器内科の代表的なカテーテル手術であり、侵襲が少なく、お勧めし易い治療です。一般的に、心臓の治療には心臓外科による手術、カテーテルによる手術、そして、薬物療法の3種類の治療があります。最も適切な治療法を選択するためには、医学的判断のみならず、患者さんの生活や考え方も重要な基準です。私たちは最も適切な治療を選択するために、患者さんともコミュニケーションを大切にします。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 111 1.44 5.32 0.00% 59.80 腹腔鏡下胆摘術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 6.45 14.17 0.00% 66.29 腹腔鏡下大腸切除(ストーマなし)
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 37 0.32 5.05 2.70% 37.43 虫垂切除(腹膜炎あり)
虫垂切除(腹膜炎なし)
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 35 6.31 22.00 2.86% 70.26 開腹大腸切除(ストーマなし)
大腸切除(ストーマあり)
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 33 1.09 2.67 0.00% 66.24 ヘルニア(経口補水)
 術式別にみると、DPCで患者数が最多であったことを反映して、腹腔鏡下胆嚢摘出術が最多となっております。手術症例数が多いため、外科医の手術手技も安定し、合併症もほとんどありません。
 上位2位と4位に結腸癌手術がランクインしておりますが、結腸癌の患者数が近年増加傾向にあることと無関係ではありません。2位が腹腔鏡手術、4位が開腹による手術ですので、今や結腸癌の手術は腹腔鏡下で行う方が一般的になったと言えるでしょう。
 5位に入った腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術についても同様のことが言えると思われます。鼠径ヘルニアに対しても、手術の低侵襲化を目指しております。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 43 1.98 4.91 0.00% 56.70 乳癌手術(リンパ節生検)
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 38 1.89 0.00% 0.00% 57.58 乳癌手術(リンパ節生検)
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 22 1.91 15.50 0.00% 57.41 乳癌手術(リンパ節郭清)
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 12 1.00 7.08 0.00% 53.92 乳房再建術
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) 12 1.75 14.17 0.00% 59.42 乳癌手術(リンパ節郭清)
 当科では乳癌を中心に診療を行っています。手術に関しては、乳房を極力温存するのが基本ですが、乳房全摘が必要な場合は、なるべく同時に乳房再建を行うことにしています。入院期間は腋窩リンパ節郭清を行わなければ術後1週間、行えば術後2週間です。
 また、化学療法に関しては、脱毛対策に力を入れており、美容専門家も含むチームで患者支援を行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 113 6.07 21.08 18.58% 70.12
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 47 2.04 36.28 46.81% 66.30
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 41 1.34 23.37 68.29% 73.68
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 28 1.32 16.89 28.57% 49.04
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 28 3.04 16.11 78.57% 77.11
 仙台市内の他の施設でも脊椎手術を行っていますが、当科は併存内科疾患のため他の施設では手術困難な脊椎変性疾患の患者、緊急で難易度の高い手術が必要な脊椎脊髄損傷の患者を数多く治療しています。術野を開く通常の手術のほかに、術中ナビゲーションや、脊椎用内視鏡を使用して、低侵襲で質の高い手術を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 16 0.44 5.06 0.00% 45.00
K035 腱剥離術(関節鏡下によるものを含む。) 11 0.73 21.91 0.00% 53.73
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -
K099 指瘢痕拘縮手術 - - - - -
K333 鼻骨骨折整復固定術 - - - - -
 当院は日本形成外科学会認定施設および日本手外科学会基幹施設に認定されております。両者の認定を受けている医療機関は県内で当科のみです。手足の先天異常に力を入れており、手術件数は東北で最も多いとされております。しかも入院期間が全国的にも最も短く、患者様やご家族に負担の少ない医療をつとめております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 67 1.43 13.57 23.88% 75.15
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 63 6.21 25.51 25.40% 61.52
K1783 脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの 56 3.29 14.14 10.71% 59.29
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 35 5.29 15.03 11.43% 73.34 頚動脈ステント術
K1781 脳血管内手術 1箇所 32 3.50 23.00 25.00% 60.34 動脈瘤内塞栓術
 脳血管内手術は大腿部血管から脳の血管までカテーテルという管を通して病変を治療する方法で、開頭手術とは全く異なります。その多くは脳動脈瘤に対するコイル塞栓術です。当院では脳動脈瘤治療の第一選択は血管内手術です。多くの脳血管内手術症例を治療するとともに、フローダイバーター治療などの新たな脳動脈瘤治療も導入しています。
 頭蓋内腫瘍摘出術は地域の中核病院として多くの紹介患者に対して脳神経モニタリング、ナビゲーションシステム、術中蛍光診断、などにより正確、安全な摘出手術を行っています。さらに神経内視鏡や頭蓋底手術の手法により低侵襲の手術を目指しています。良性腫瘍の場合は平均入院期間は30日未満ですが、悪性度があり、放射線治療をはじめとする集学的治療を要する患者さんの入院期間は約90日となり、表で示される平均入院日数になります。
 近年の高齢化に伴い慢性硬膜下血腫の手術が一番多くなりました。患者さんは平均年齢も75歳と高く、長期の臥床は病状を悪化させるリスクがあり、入院後速やかに穿孔洗浄術を施行し、早期の離床、退院を図っています。継続的なリハビリが必要な患者さんに関しては専門病院への転院となります。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 67 3.00 9.36 0.00% 67.88 肺癌手術
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 40 2.10 3.80 0.00% 31.28 気胸手術
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 23 1.57 7.09 4.35% 71.09 肺癌手術
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの 10 1.60 6.40 0.00% 54.60
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
 肺の手術はほぼ全例に胸腔鏡(カメラ)下手術を行っております。胸腔鏡下手術には完全鏡視下手術(3個の穴だけでTV画面を見て行う手術)と胸腔鏡補助下手術(7センチ程の小開胸から直接目で見て、さらにTV画面を見て、両方の視野で行う手術)の2つの方法があります。肺?胞(自然気胸)手術は完全鏡視下手術を行っております。肺葉切除などの肺悪性腫瘍(肺癌)手術は胸腔鏡補助下手術を行っております。胸腔鏡補助下手術を選択する理由は、完全鏡視下手術よりも安全性が断然優り、さらに手術傷の大きさや疼痛、肺機能にそれほど差がないからです。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 13 18.62 30.38 15.38% 63.23 心臓手術
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - - 心臓手術
K5552 弁置換術 2弁のもの - - - - - 心臓手術
K5541 弁形成術 1弁のもの - - - - - 心臓手術
K5542 弁形成術 2弁のもの - - - - - 心臓手術
平成29年度の手術総数(開心術、末梢血管)は43件であった。内、単独冠動脈バイパス術 14件、弁膜症 16件、末梢血管関連が10件であった。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 67 1.00 0.28 0.00% 3.81 鼠径ヘルニア・陰嚢水腫
K836 停留精巣固定術 12 1.00 0.08 0.00% 2.25 停留精巣
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア - - - - - 臍ヘルニア
K7181 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - - 急性虫垂炎
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -
 小児外科で行っている手術の中で最も多いものは、鼠径ヘルニアに対する手術です。男児女児ともに見られ、生まれつき下肢の付け根にできているヘルニアの袋の中に腸管が入り込むもの、いわゆる「脱腸」です。
 その他には、生まれつき精巣が挙上している停留精巣、お臍が膨れている臍ヘルニアに対する手術も行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 35 1.74 7.86 0.00% 72.94
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径4センチメートル以上 - - - - -
 皮膚腫瘍に対して当院では、皮膚がんは皮膚科で診断し治療を行いますが、良性の皮膚腫瘍の場合、診断は皮膚科で行い手術が必要な場合は形成外科に紹介することもありますので、皮膚科の手術は皮膚がんが多くなり、次いで良性の皮膚腫瘍の手術となります。手術は腫瘍の状況や患者さんの状態に合わせて全身麻酔や局所麻酔を選択され、切除後の皮膚欠損部の再建も縫縮、局所皮弁、植皮術が状況に応じて行われます。また皮膚腫瘍以外に熱傷などの外傷性皮膚疾患の手術も有り、デブリードマン(壊死組織除去)と植皮術が行われます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 98 2.97 10.94 0.00% 66.47 前立腺全摘除術(補水・喘息なし)
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 80 2.60 4.93 1.25% 72.48 経尿道的膀胱がん手術(補水)
経尿道的膀胱がん手術(補水対象外)
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 31 3.00 12.90 0.00% 65.90 腎&副腎手術(補水)
腎&副腎手術(補水対象外)
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 15 3.80 8.27 0.00% 63.33 腎&副腎手術(補水)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 13 1.23 12.92 7.69% 70.69
 当院では、ダヴィンチという手術用ロボットが導入されております。前立腺全摘術・腎部分切除術において保険医療が可能な機器です。
 術後の生活の質に関わる、尿禁制・性機能そして周術期の負担軽減のため、当科では積極的に行うようになっております。高齢者に多い手術であるため、侵襲の少ない方法での加療を希望され当科紹介になる患者さんが増えてきており、現在では最も多い手術となりました。
 次に多い手術は、膀胱癌の経尿道的手術です。尿道から内視鏡を膀胱へ挿入し、電気メスにて膀胱腫瘍を切除し、摘出するとともに、膀胱壁への深達度を評価しています。再発率の高い腫瘍であるため、精度の高い手術を行い再発率を下げるよう心掛けております。
 ついで、患者さんへの負担が少なく、手術手技も洗練されている腹腔鏡下腎摘術・腎尿管全摘術が多くなっております。技術認定医による、安全な手術を行いながら、大きな腫瘍・複雑な腫瘍も積極的に低侵襲手術で行うようにしております。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 188 5.77 7.05 0.00% 33.82 帝王切開術
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 101 2.24 7.21 0.99% 32.78 帝王切開術
K9061 子宮頸管縫縮術 マクドナルド法 - - - - - 子宮頚管縫縮術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - - 流産手術
 手術で最も多いのは帝王切開で、予定された選択帝王切開と臨時で行う緊急帝王切開とがあります。頸管無力症に対して行うマクドナルド手術がそれに次いで多くあります。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 97 2.10 3.45 0.00% 39.42 下剤内服薬
下剤水薬・内服薬
卵巣手術
K877 子宮全摘術 98 2.14 6.55 0.00% 47.69 下剤内服薬
下剤水薬・内服薬
K867 子宮頸部(腟部)切除術 64 1.09 1.11 0.00% 41.38 子宮頸部円錐切除術
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 43 1.65 6.98 0.00% 45.51
K9091 流産手術 妊娠11週までの場合 23 1.96 0.17 0.00% 34.57 流産手術
 今回の子宮および付属器の手術は、「健康診断やがん検診および他院で発見された症例」と「婦人科救急の症例」が含まれている。当院の診療エリアの症例の特徴として、輸血を要するような過多月経や貧血を自覚していたにも関わらず、個々人の諸事情にて医療機関を受診していないため相当体調を悪化させてから救急車を依頼し、救急搬送されるケースが含まれる。付属器手術も救急搬送症例が多く含まれている。押しなべて良性疾患の症例ではあるが、リスクの高い手術が多く含まれているのが現状である。流産手術は安全に行われており、術後在院日数が安定している。また、子宮頸部高度扁平上皮内病変を中心とする症例に対する手術も多く担当している。
 転院率が0%というところでは、術前準備・術中操作・術後管理において系統的に責任を持って臨んでいる姿勢が評価されていると考える。
 今後は、良性疾患に対する腹腔鏡下、ロボット支援下手術やロボット支援下の子宮悪性腫瘍手術の導入に伴い、子宮全摘についても内視鏡下手術の増加が見込まれる。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 144 1.00 2.06 0.69% 71.36 白内障
白内障(全身麻酔)
先天性白内障
K2422 斜視手術 後転法 42 1.45 1.76 0.00% 10.62 斜視
眼瞼下垂・斜視・内反症
K2171 眼瞼内反症手術 縫合法 24 1.04 1.00 0.00% 9.21 眼瞼下垂・内反症
眼瞼下垂・斜視・内反症
K2425 斜視手術 直筋の前後転法及び斜筋手術の併施 21 1.52 1.86 0.00% 9.24 斜視
眼瞼下垂・斜視・内反症
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 14 1.21 1.29 0.00% 47.43 眼瞼下垂・斜視・内反症
眼瞼下垂・内反症
 眼科では白内障手術が最も多く、次いで斜視手術が上位を占めています。白内障手術はほとんどが高齢者でしたが、小児も昨年度は数例行われています。斜視の手術の約3/4が小児で全身麻酔で施行され、高校生以上は局所麻酔の手術が多数を占め、大部分が外来での手術でした(平成29年度件数102件)。次いで多いのは眼瞼の手術で眼瞼内反症手術、眼瞼下垂症手術が多く、やはり小児の割合が多くなっています。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 53 1.15 7.23 0.00% 19.60 扁桃摘出術
アデノイド・扁桃摘出術
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 41 0.59 4.37 0.00% 36.12 扁桃炎(セフィローム)
扁桃炎(スルバシリン)
K6261 リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 27 1.15 2.07 0.00% 62.22 頚部リンパ節生検
頚部腫瘍・のう胞摘出術
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 19 1.00 4.95 0.00% 48.47 耳下腺・顎下腺良性腫瘍
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 19 1.89 7.21 0.00% 55.95 内視鏡下副鼻腔手術
 口蓋扁桃摘出術は耳鼻咽喉科・頭頸部外科で最も一般的な手術の一つです。術後出血の危険性が高い1週間以内は入院としており、平均術後日数は7.23日でした。扁桃周囲膿瘍では遅滞なく切開を行っております。切開後の平均術後日数は4.37日で速やかに軽快しております。悪性リンパ腫など、確定診断のためにリンパ節生検を行います。平均術後日数は2.07日です。原則術後翌日退院ですが、状態の悪い方は入院が長くなることがあります。耳下腺腫瘍摘出術では早期の抜糸を行い、平均術後日数は4.95日となっております。内視鏡下鼻・副鼻腔手術の平均術後日数は7.21日です。術後1週間程度の退院を目指しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 13 0.10%
180010 敗血症 同一 35 0.27%
異なる 24 0.19%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 72 0.56%
異なる - -
 播種性血管内凝固や敗血症は極めて重篤で、高額な医療費を要する疾患です。そのため、診断には慎重な病態把握と検査が必要とされます。消化器内科で見られる播種性血管内凝固や敗血症は、重症の細菌感染症に続いて発症するものが多く、またがんなど悪性疾患の治療中に発症する場合もあります。
 一般的な感染症やがんは入院時に診断されていることが多いのですが、播種性血管内凝固や敗血症は診断に時間がかかる場合が多く、特に播種性血管内凝固は病状の進行とともに判明してくるため、入院の契機となった病名と異なってしまうことがあります。
 手術・術後の合併症については、出来るだけ発生しないよう細心の注意を払って診療を行っております。しかし、患者さんの超高年齢化に伴い、心疾患等の併存疾患を抱える方が増えてきており、合併症を完全に無くすには至っておりません。
それでも、早期に合併症を見極め、重症化を防ぎ、患者さんが1日でも早く元気に退院できるようスタッフ一同精進しているところです。
更新履歴
2018.9.27
平成29年度病院指標を公開しました。